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冷​笑​虚​洞

by Hinode Isuzu / 暘 弥涼

backstage exclusive
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1.
青旗掲げた女騎士 彼女は叫ぶ 声高に 「我らが正義 彼らは巨悪  いざ行かん 大義のために!」 赤い王冠の王様は ガウンを脱いで こう言った 「無知な民よ 蒙昧な騎士よ  ものを知らずして何を言うのか!」 詩人は歌う 隠者は笑う 世俗を眺め 憐れなこったと嘲った 何が正義で 何が悪か 勝敗しかない世界の中で 教えてよ女神さま 正しさの基準を 嗚呼 アストライア あなたの天秤 どちらに傾くのだろう 自由を求む改革派(?) 彼らは喚く メガホンで 「我らが未来 彼らは過去  いざ潰せ 正義のために!」 伝統愛する保守派閥(?) 会議の席で ヤジ飛ばす 「恥知らずよ 場を弁えよ  礼節を知らずに 何を言うのか!」 記者は踊る 青少年は涙 世相を見つめ 光はどこだと嘆いた 所詮は醜い争いなのさ 大義の衝突 各々の正義 示してよ女神さま 真の正義とやらを あるかどうかなんて知らないけどさ 嗚呼 アストライア あなたの天秤 どちらに傾くのだろう 嗚呼 アストライア 罪深き神 未来はどこにあるのだろう
2.
孤独だけが傍に居る 情けないな…… 主が戻らぬ爪切り 未だ捨てられずに 部屋の片隅で揺らめく姿 か細い背中は過去の幻影 無垢な眼差し 可憐な寝顔は此処にない 野犬の唸り声と共に消え去った 全ては俺の所為だ 分かってる、そうなんだろう? 果てのない後悔を繰り返し 時間が過ぎゆく 愛らしい声をもう一度 君の元気な姿もできれば見たいな 微睡みの中で目を離した その一瞬が命取りだった 猫じゃらしの遊び相手は 此処に居ない 窓を飛び出し 外へ旅に出た 全ては俺の所為だ 分かってる、そうなんだろう? 果てのない後悔を繰り返し 時間が過ぎゆく お願いだ 頼むからこの家に戻ってきてくれ おやつなら たんまりとあげるから帰ってきてくれ
3.
誰かが言っていた 命さえあればそれでいいと 甚だ疑問だ そこまでして生きて何がある? この世はどうせ諸行無常 移ろい変わるが世の常だ 嗚呼 安定志向も悪くはないが そいつもいずれは崩れる定めだ 無機質な人ごみの合間を凍てつく風が吹き抜ける 震えて砕けた誰かの心はコンクリートに散乱中 誰かが言っていた 金さえあればそれでいいと 甚だ疑問だ その財産に価値はあるか? 重く沈んだ地盤でシーソー 綱渡りのような人生万歳? 僕はどこへと歩んでいるのか その終着点を諦観と知らずに この世はどうせ砂上傑閣 外面ばかりがものを言う 嗚呼 虚勢を張るのも悪くはないが そいつもいつかは剥がれる定めだ 無機質な人ごみの合間を凍てつく風が吹き抜ける 震えて砕けた誰かの心はコンクリートに散乱中 温度なき人の波に温かい風が吹き抜ける夢を見た 震えて砕けた誰かの心を拾い上げる手はどこにもない
4.
ⅩⅢ 04:07
荒れる風に燒べた、寂し調べは何處。 嘆く波に捧げる奏は、此處に失く。 靑し過去の日々は、疾うに潰えた翳り。 光を棄てよ、さすれば闇も消えるだらう。 虛に墮ちよ、絕望の淵で孤獨を見よ。 缺けし精神にのみ、眞理は語り掛ける。 有象無象のない交ぜの先に、解は眠る、息を殺して。 沈默と雄辯の狹閒にて、應は沈む。 『其の眼を啓け』 荒れる風に熔けた、懷かしき日は何處。 さざめく波に移ろふ虛空は、此處に泣く。 靑し過去の日々は、疾うに汚濁した淸水。 光を拒め、さすれば闇も消えるだらう。 有象無象のない交ぜの先で、全ては涯てる、首を垂れて。 混沌と終焉の境界に、“死神”は坐する。 「其の命を鎖せ」
5.
DD 04:28
褪めた心を内に秘め 作り物の笑顔浮かべ 乾いたカップを投げ捨てて 今日も“Somebody”を演じきる 日に日に脳味噌が壊れてく 止まぬ雑音、思考のノイズ 頭の中で声が囁く 「全て投げ捨ててしまおうぜ」 そんな本性をひた隠し 悟られぬように振舞って ひとり泣いて寝てまた泣いて 吐き気を堪えて咽び泣く 乾いた心はひび割れて 虚しさばかりが込み上げる 感情の起伏が分からない “the I”が誰かもわからない 冷めたコーヒーをシンクに捨て 無駄になったと自分を恨む 琺瑯のシンクに映る顔は 他人のように思えていた 褪めた心は限界になり カチコチに凍え動けないの 身体も遂におかしくなった ベッドの上で固まってる こんな本性を曝け出し 醜い姿で震えてる ひとり泣いて吐いてまた吐いて 遣る瀬無くてまた泣いている 乾いた心は割れて砕け 再起不能となり狂っていく 感情の起伏が消え失せた これじゃあ ただのガラクタだ 乾いた心はひび割れて 虚しさばかりが込み上げる 感情の起伏が分からない “the I”が誰かもわからない
6.
孤独だけが傍に居る 情けないな…… 主が戻らぬ爪切り 未だ捨てられずに 部屋の片隅で揺らめく姿 か細い背中は過去の幻影 無垢な眼差し 可憐な寝顔は此処にない 野犬の唸り声と共に消え去った 全ては俺の所為だ 分かってる、そうなんだろう? 果てのない後悔を繰り返し 時間が過ぎゆく 愛らしい声をもう一度 君の元気な姿もできれば見たいな 微睡みの中で目を離した その一瞬が命取りだった 猫じゃらしの遊び相手は 此処に居ない 窓を飛び出し 外へ旅に出た 全ては俺の所為だ 分かってる、そうなんだろう? 果てのない後悔を繰り返し 時間が過ぎゆく お願いだ 頼むからこの家に戻ってきてくれ おやつなら たんまりとあげるから帰ってきてくれ
7.
褪めた心を内に秘め 作り物の笑顔浮かべ 乾いたカップを投げ捨てて 今日も“Somebody”を演じきる 日に日に脳味噌が壊れてく 止まぬ雑音、思考のノイズ 頭の中で声が囁く 「全て投げ捨ててしまおうぜ」 そんな本性をひた隠し 悟られぬように振舞って ひとり泣いて寝てまた泣いて 吐き気を堪えて咽び泣く 乾いた心はひび割れて 虚しさばかりが込み上げる 感情の起伏が分からない “the I”が誰かもわからない 冷めたコーヒーをシンクに捨て 無駄になったと自分を恨む 琺瑯のシンクに映る顔は 他人のように思えていた 褪めた心は限界になり カチコチに凍え動けないの 身体も遂におかしくなった ベッドの上で固まってる こんな本性を曝け出し 醜い姿で震えてる ひとり泣いて吐いてまた吐いて 遣る瀬無くてまた泣いている 乾いた心は割れて砕け 再起不能となり狂っていく 感情の起伏が消え失せた これじゃあ ただのガラクタだ 乾いた心はひび割れて 虚しさばかりが込み上げる 感情の起伏が分からない “the I”が誰かもわからない

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Cynicism
レイショウコドウ: 日本語の過去曲をリマスターしてぶち込んだ集

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released February 17, 2018

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Hinode Isuzu / 暘 弥涼 Japan

サイコな小説を書く傍ら、サイケなロック等も書いてます。
古い楽器と民族楽器が好き。架空言語とかも扱います。


Hi, folks! I'm 暘 弥涼 (Hinode Isuzu).
I'm a Storyteller from japan!

I compose spooky songs that blend Psychedelic rock and Contemporary folk, when I'm tired up of writing novels.
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